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感覚に訴える表現

コミュニケーションそのものは今でも少なからず苦手意識がありますけど、コミュニケーション学は好きですよ。
自分で専攻しているだけあって、講義中にも「へぇ、面白いなあ」と思うことはよくあります。
コミュニケーション学というからには、実践的な講義もあるんですよ。

これが学問としてではなくセミナーという場で学んでいるのだったら、実際のコミュニケーションに活かすために身体に染み込ませるつもりで実践するんでしょうけどね。
大学の講義の場合、まずは表面的な意味を理解するために実践してみるんです。

たとえば、コミュニケーション方法のひとつに、人間の五感に訴える方法というのがあります。
何かを説明するだけでも、簡潔すぎる説明文ではなくて五感で想像できるような文にするということ。
NLPでは確かVAKって呼ばれているやつですね。
視覚(Visual)と、聴覚(Auditory)と、触覚(Kinesthetic)なので、五感というより三感なのですけど・・・ただNLPのVAKの場合は、人それぞれをどちらかにタイプ分けできるという考え方から、この三つに絞られているのですが。

私が勉強しているコミュニケーション学では感覚に訴えかけるという意味合いから、五感の全てに関係してきています。
例えば「トマトのような・・・」って表現をすると、“赤い”という視覚的な想像と“甘い(酸っぱい)”という味覚的な想像をするじゃないですか。
この両方ともが感覚に訴えるには有効ですからね。

セミナーでは、NLPのVAKによってタイプ分けし、また説明文として有効利用できるようになることで終始するのかもしれません。
しかし、コミュニケーション学ではタイプ分けはしませんけど、説明文にした場合の効果を考えていくのですよ。

コミュニケーション学の歴史

コミュニケーション学の歴史は、きっと皆さんが思っている以上に長いです。
「コミュニケーション学」と名前がつけられるようになったのは、そりゃぁ大学文化が進むようになってからですがね。
コミュニケーションに関する学問は大昔からあったんですよ。

大昔・・・それは遡ることウン千年。
その起源は古代のギリシャ・ローマ時代にあります。
今でいうコミュニケーション学は、当時においてはレトリックの研究でした。
レトリックとは説得の技法です。
どのような言葉を用いてどのように他人を納得させるかの研究は、現在のコミュニケーション学の中でも実践の分野に通じるものがありますよね。

こういった実践の研究は世界各国で長く続けられます。
そんなコミュニケーション学に変容をもたらしたのが、テレビの登場です。
テレビという映像を伴った情報発信装置が生まれて普及したことで、1940年代頃からはマスコミやメディアの研究が盛んになりました。
テレビはまさに近代のコミュニケーション学の象徴なんです。

そのうち時代が進むにつれて社会構造が複雑になり、組織やグループ内や異なるグループどうしでのコミュニケーションが重要視されるようになりますね。
また、国際的な活動が盛んになることで、異文化コミュニケーションってものも生まれ、それには言葉の違いから鑑みたものだけでなく、仕草やジェスチャーの違いも考慮した、言語・非言語コミュニケーションも含まれます。

そして今現在、過去にテレビが生まれてコミュニケーション学が変容したのと同じように、今ではパソコンやインターネットの普及によって新しいコミュニケーション学をもたらしています。
それがITコミュニケーション。

・・・このように、コミュニケーション学はどんどん進化していってるんです。
もちろん、メディア媒体の進化につれているだけじゃなくて、研究もどんどん進んでますから、NLPのようにその過程で生まれる分野もありますよ。
いったいどこまでの進化を遂げるのか、考えてみるとわくわくしませんか?

コミュニケーション学の分野

コミュニケーション学、と一言にいっても、その種類はけっこうイロイロあります。
心理学の側面からみたコミュニケーション学とか、実際のコミュニケーション方法についての研究とか・・・
それらは、前者のようなものが「基礎研究分野」、後者が「個別研究分野」といわれています。

これはコミュニケーション学では基礎中の基礎なので、まずはそれらの分野について説明しますね。

■ 基礎研究分野の例

【心理学】
人がコミュニケーションをとるときの行動や感情について。
人の行動心理を客観的にとらえて、ときには哲学的に、ときには科学的に研究します。

【語学】
語学の中でも、特に外国語。
語学は言葉や文法を学ぶだけじゃなくて、言葉を使ったコミュニケーション方法を学ぶ学問でもあるんです。

【文化人類学】
民族の社会環境や文化を学ぶ学問です。
古くからの習慣に根付いた行動パターンなどを研究します。

【社会学】
現代社会における人間の関わりかたとか、そこから起こる問題についてとか。
ちょっと意外かもしれませんが、コミュニケーション学においてはとっても重要な学問なんですよ。

■ 個別研究分野の例

【人間コミュニケーション】
言葉・表情・ジェスチャーなど、人間がコミュニケーションをとるときに使う全ての手段についてや、それらの文化による違いなど。

【社会コミュニケーション】
友人関係・家族関係・学校や職場での人間関係・・・あらゆる社会環境における人間関係についてのコミュニケーション学です。
社会学がコミュニケーション学にとって重要なのは、これがあるため。

【情報コミュニケーション】
IT時代の特徴ですね。
携帯電話とかインターネットを使ったコミュニケーションについてと、未来のコミュニケーションの在りようについて。

【異文化コミュニケーション】
外国人とのコミュニケーション方法・・・っていったら楽しそうなカンジがしますけど、そんな生ぬるい学問じゃありません。
文化圏が異なることによってコミュニケーション方法にどんな差異があり、そこからどんな問題が起こるのか・・・また、それらの解決策についてのコミュニケーション学です。

・・・私がこれらの中で面白いと思ったのは人間コミュニケーションかな?
基本的なことを土台として学べるのが楽しいんです。
基本的といえば心理学もそうなのでこれも楽しんで学べるんだけど、個別研究分野は実践が含まれてるからね。
そういった意味でなら、どれも楽しめます。

あと、興味深いのは情報コミュニケーション。
こうしてインターネットに触れている身としては、ITを通じた今後のコミュニケーション方法は大いに気になるってもんです。